個人的に古着屋さん巡りが大好きなのですが、ブランドタグを見ても知らないブランドがまだまだ多い。
その中の1つでDOCKERS(読み方はドッカーズです)というブランドを知ってますか?
アメカジ系の古着屋さんでよく見かけるブランドですが、実は日本でも有名なあのブランドと大きく関係するブランドなんです!
DOCKERS(ドッカーズ)とは
DOCKERSは1980年代、アメリカで誕生したブランドです。
先ほど、日本の有名ブランドと関係しているといいましたが、ずばりLevi’s(リーバイス)です。
1980年代、アメリカではジーンズ市場に大きな変化があった時代です。
これまではリーバイスが一人勝ちだった状況が一変、リー、ラングラー、カルバンクラインなど、数多くのブランドがジーンズ市場にどんどん入ってきた時代です。
また他社がブリーチをして、最初から色落ちしたジーンズを展開してきたのに対し、リーバイスは昔ながらのノンウォッシュのリジッドを継続。(私個人としてはノンウォッシュのほうが大好物ですが、、。)
そんな時代背景もあり、リーバイスのジーンズ市場にシェアは下がっていき、売上も当然低下。
状況を打破するためにリーバイスが次の一手として目を付けたのがスラックス業界でした。
ちょうどこの頃、今でいうところの働き方改革ではないですが、アメリカ国内では労働者の服装の規制緩和が始まりました。
週に1回はカジュアルスタイルで仕事をしてもOKとなったのです。
ただ、いくらカジュアルがOKだからといっても、カジュアルが強すぎるジーンズで会社に行くのはどうなの?という雰囲気も流れ出します。
そんな時代背景にあてに行ったのがリーバイスです。
リーバイスブランドのままスラックスを出してしまうと、リーバイスのブランド自体が持っているリーバイス=ジーンズ=カジュアルの図式により、売上に影響を及ぼす懸念があったため、販売ブランドを「DOCKERS」に決定。
スーツよりはカジュアルに、ジーンズよりはフォーマルに、とちょうど良い塩梅のアイテムを世に送り出すことになったのでした。
DOCKERSの名品
このような時代背景のあるDOCKERSなので、代表アイテムはやはりチノスラックスです。
光沢感のある、ドレス要素満載のきれい目なスラックスではなく、コットン地でがっしりとしてるチノスラックス。
洗濯を繰り返すうちに、がっしりしたコットンが柔らかくなっていき、少しずつ色落ちしていくあの風合いが好きな人にはたまらんのです。
古着屋さんに足を運んでみると、探せばすぐ見つかる程度にはでてきます。
状態もデッドストックに近い、まだがっしりした状態のものから、柔らかさが出始めで色落ちが進んでいるものまで様々です。
私がよく行く古着屋さんではだいたい2000円~3000円くらいで販売されてます。
手が出しやすい価格設定なのはうれしい限りですね。
DOCKERSのデザインについて
最後にデザインについて触れておきます。
何より大事なのはサイズ感です。
基本的には日本人より大柄なアメリカ人が、オフィスで快適に過ごすことを想定したアイテムです。
サイズはだいたい記載ありますが、日本人の感覚からすると、表記サイズより1サイズは大きく感じます。
また、向こうの人は足も長いので、裾がダボついてしまうことも予想されるので、そこだけは注意してくださいね。
とはいうものの、昨今のオーバーサイズトレンドからすると普通に受け入れられそうですね。
代表的な形はこんな感じです。
腰回りには2タックが入っており、腰回りのゆとりはたっぷり。
また裾にかけて緩ーくテーパーがかかっているので、腰回りからすとんと落ち感がありながらも、裾のテーパーで細くなっていくことで、きれいにバランスが取れている印象です。
ユニクロとかでも2タックパンツでることもありますが、シルエットのきれいさは、さすがリーバイスグループのDOCKERSという感じですね。
まとめ
といことで今回はDOCKERS(ドッカーズ)についてまとめていきました。
少し前まで、スラックスが大トレンドになったこともあり、多くの人はもうウール調のスラックスはもういらない!となってる方も多いはず。
デニムに行くとカジュアル過ぎるからと、DOCKERSのチノスラックスは選択肢としてかなりありではないでしょうか。
気になる方は是非、近くの古着屋さんに足を運んでみてくださいね。
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